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うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

ハンナ・アーレント

映画

映画『ハンナ・アーレント』を見た。
けっこう期待して観にいったのだけど、やや肩すかし。
というか、当時の同時代感の共有がなく、予備知識がない状態で観て、彼女の思想の当時の斬新性やそのチャレンジの大きさに十分に共感できるほど丁寧な描写はないため、私は深く共感することはできず、その手前で映画が終わってしまった。観客が色んなことを知ってる前提で話が進む。たぶん彼女の著作や思想にある程度親しんでいる人には違う楽しみ方があるのだろう。事前に情報を仕込んでから観た方がいい作品だと思った。


ただ、役者が皆とても魅力的。骨太のアーレント(バルバラ・スコヴァ)、鷹揚な夫のハインリヒ(アクセル・ミルベルク)、強く、クールで、温かい友人のメアリー(ジャネット・マクティア)……。この中で、ハイデガーひとりキモイのが際立つ。出番が少ないのに、何、そのキモイ存在感(笑)。作中でアーレントが心の支えにしている節があったので、なぜ彼の描写が魅力的でないのか、観ている最中は違和感があったのだけど、『アーレント=ハイデガー往復書簡』『アーレントとハイデガー』のアマゾンレビューを読むと、ああそうなの、ハイデガーってそういう人なの……。人間って不思議なものだなあ。アーレントって二重三重に矛盾を抱えた人だったのか。切ない。年末年始に読んでみるか。

 

アーレントとハイデガー

アーレントとハイデガー

 

 

 

アーレント=ハイデガー往復書簡

アーレント=ハイデガー往復書簡