うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

武庫川はドナウ川に似ていると思った

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ウィーンに行ったのはもう10年前のことだ。

5月だというのに凍えるほど寒くて、ペラペラの初夏の服しか持たずに行ったから、ほとんど震えて過ごした。道行く人は色彩のないレザーのコートを着ていたけれど、明るい髪の色と、おもちゃみたいに可愛い街並みが背景になっていたから、ぜんぜん地味な感じがしなかった。
オペラ座で「アイーダ」を立ち見して、フンデルトワッサー・百水さんの美術館「クンストハウス」でコーヒーを飲んだ。市電の1週間チケットを買って、街の中をぐるぐる回った。

1日だけ夢みたいに暖かった日にウィーンの森へ行き、バスで山にのぼってビールを飲んだ。ウィーンの森は、まるで六甲山みたいだった。街に近くて、その存在が街の魅力を増している。山の斜面にぶどう畑が広がっているところは六甲山とは違ったけど、灌木の登山道、麓のしゃれた住宅街の雰囲気はやっぱり六甲山の風景にとても似ていた。帰り道に若々しいワイン、ホイリゲを飲んだ。

ちょっとだけ都心から離れてドナウの川岸に行くと、なんだかちょっと寂れたレジャー施設のようながらんとした開放感のある場所で、「ドナウ」という詩的で重厚な響きと目の前のあっけらかんとした風景はあまり重なるところがなかった。河川敷にはトランポリンが設置されていて、入場料を払ってびょーん、びょーんと、間抜けな感じで跳んでいる人たちがたくさんいた。

ドナウ川は、武庫川みたいだ。風景の広さ、開放感、すこし古びた感じが似ている。
昨日自転車で武庫川を渡って、久しぶりにその旅のことを思い出したのだ。

こじゃれた旅雑誌「BIRD」によると、ドナウ川では泳げるのだそうだ。

楽しそう。
今度は正真正銘の夏に行きたい。

 

BIRD4 (講談社MOOK)

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