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うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

GingerL。2014 SUMMER

幻冬舎の女性向け文芸誌。「GINGER L.(ジンジャーエール)」。
文芸誌にして、なんとアラサー向けファッション誌「GINGER」の姉妹誌ですよ。いいね!

まさに「L文学」(by 斎藤美奈子)の文芸誌
気になっていたのだけど、買うのは初めて。書店でいつも見つけられないんだよね。
GINGERも1回買ってみようかな、キレイめのOLテイストにはあまり萌えないけれど。

GINGER L。15

GINGER L。15

 


創刊は2010年。ここんとこ表紙がずっとカレーで見分けつかないのがちょっと不便(笑)

最近全然小説読んでいないけど、こういう形で色んな作家の作品読めるって楽しい。
紙も軽いし、持ち歩くのも楽。これからもちょいちょい買うかも。

以下、読んだぶんだけレビュー。

母、出戻る 群ようこ
 連作小説。夫の死後、50代で新しいと男のもとに走った母が痴呆になって帰ってくる……。
 リズムよく、キャラも立っていて面白かった。

ふたつのしるし 宮下奈都
 ちょっとませた10歳の少女、しるしちゃんの目から見た両親、世の中、大人、将来。
 連載小説の最終回だったようで、私はこれしか読んでいないのに、これだけで短編小説として成立していて大変面白かった。

女もたけなわdelux 女と部屋2 瀧波ユカリ
 『臨死! 江古田ちゃん』が代表作の漫画家・瀧波ユカリさんの「連載エッセイ」となっているけれど、短編小説。描写がとても濃密で、まるで映画を観ているよう。ほんと映像的。へえー、こんなん書くんですね、瀧波ユカリさん。江古田ちゃんは〝おもしろうてやがて悲しき〟漫画で、結構、涙を堪えながら読んだ記憶があり、今でも江古田ちゃんのことを考えるとちょっと涙腺が刺激されるのだけど(そんな自分を傷つけなくていいよ、傷に慣れなくていいよ!と叫びたくなる気持ち)、こういう文章作品にももなんというか諦めの漂う叙情があるのね。自己疎外の叙情というか。江古田ちゃんほどそこは濃くはないけれど。いや、なんというかさすがだな、と思った。

ご飯の島のおいしい話 飯島奈美
 グルメ系のエッセイ。今回は飴がテーマで、紹介されている飴がどれもおいしそう! 飴って自分じゃ買わないけど、特に「霜ばしら」めっちゃおいしそう! つらつらっとした語り口のエッセイだけど愛があっていいな。「行きでいこう」という考え方もとてもいい。

ロストフレンド 村田沙耶香
 連作小説、ということは主役が代わっていく感じなのかな。女の友情のおはなし。うーん、これは……なんか登場人物にリアリティがないのだけど、こんな人たち本当にいるのだろうか。「女友達はツール」なんて思ってる人が本当にいたとして、そんなことそのまま口に出すかな。それに「私みたいなブスでデブで年増の女」とか、救いようもなく明確かつ的確に(たぶん)自分のことを自己評価できるものかな? この小説の一人称は、なんとなく信用しづらいなあ。

啼かない鳥は空に溺れる 唯川恵
 こっちはさすがにキャラクターみんなにしっかりリアリティがあるぞ。2人の女を軸にしつつ、エピソードがシンクロし、クロスしていく毒母ストーリー。連載なので前後が分からないけど、陰惨な毒母エピソードを読んでるとこっちがドキドキするなあ。

水曜の夜のサバラン 窪美澄
 読み切小説。面白かった! 読んだ中でのマイベスト。介護士として働くバツ1女性の性と生。窪美澄さんって初めて知ったけど、「短大中退後、広告制作会社勤務を経て、出産後フリーランスの編集ライター。妊娠、出産、子育て、女性の体と健康を中心にすえ、占星術、漢方などをテーマに、書籍、雑誌、webの世界で活動。(Wikipedia)」かあ〜。ちょっと親近感。そして、2009年に40代でデビュー! いいね! 『ふがいない僕は空を見た』も読んでみよう。