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うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

先生の白い嘘

漫画

やばい。
ちょっと前のHONTZの記事をきっかけに、ネット上で冒頭を無料立ち読みしたときの強烈な印象を忘れることができずに、何度も夢に出てきたので、ようやく1〜3巻をまとめ買いしてきた鳥飼茜さんの『先生の白い嘘』。

 

先生の白い嘘(1) (モーニング KC)

先生の白い嘘(1) (モーニング KC)

 


痛い。苦しい。すごすぎる。欲望あるところに常に避けがたくつきまとう暴力性のリアリティ。私、漫画に疎いし、漫画カルチャーの中でこの作品がどう位置づけられるのか全然分かんないけど、なんしか、ずっと気になり続けていた男女間のあれこれの非対称にまつわる暴力について、こんなに克明に描いてある漫画初めて読んだ。怖かった。

自分の性的な欲望の対象が男だっていうコントロールしがたい事実と、それとは別に、なのか、それと一体になって、なのかよく分からないけど、常に自分の中にある男への恐怖、嫌悪、軽蔑をリアルに思い出させる。それは決して主体として独立した感情、対象を一方的に糾弾できる種類の感情ではなく、自分をも攻撃せずにおかない自傷的な感情でもあり、思い出すと、日常的にリアルに感じてしまうと、とてもとても痛い。

自分の欲望で、好きな人を傷つけない方法はないのか。新妻くんのように悶々と考え続けるしかない。答えは出るんでしょうか。

それにしても、鬼畜の早藤がゲスい美奈子と結婚する動機は一体なんなんでしょうか。とてもとてもこわい。

『おんなのいえ』も買おう!

このインタビューもとてもよかった。ただ涙。

Love Piece Club - 漫画家 鳥飼茜さん 「先生の白い嘘」で描こうとしたもの /