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うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

10数年ぶりにツタヤのカードを作った。

十数年ぶりにツタヤのカードを作って、各100円でDVDを2本借りてきた。ツタヤでカード作るの気が進まなかったんだけど、ちょっと借りねばならん用があったもので。

チャーリーとチョコレート工場
ティムバートン監督/2005年

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

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 ジョニーデップ素敵やわ。工場内のデザインにはあまり萌えなかったけど、見学に来てたワガママお嬢の父親の工場や、チャーリーの父親が働く歯ブラシ工場のデザインやユニフォームが素敵だった。あと、訓練されたリスもめちゃ可愛かった。
でも、「parent」という単語が言えないほど親がトラウマになってるウォンカさんは無理に父親に会う必要なかったんじゃないの。自分の力だけで成功してるんだから今さら和解する必要なんてないのに。チャーリーが一番大事なのは家族、っていう気持ちは美しいし、とてもじんとするけど、どの家族にだって「家族愛が一番」なんてことが通用するはずもなし。チャーリーという新しいパートナーと、チャーリーの家族やウンパルンパ一族という疑似家族がいればそれでいいじゃないか。そこがシャンシャンとハッピーエンドになったのは、映画に不必要なきれいごとを見せられたようで残念な感じ。
ところで、工場見学に当たったチャーリー以外の4組の親子も、チャーリーの家族も、まるで本当に血縁関係があるかのような風貌がうまく演出されていていい感じ。子役めっちゃうまいなー。


『タワーリングインフェルノ』
ジョン・ギラーミン監督、スティーブ・マックイーン、ポールニューマン主演/1974年

タワーリング・インフェルノ [DVD]

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すげー豪華。よくあんなん撮ったなあ。
題材は高層ビル火災。パニックムービーの傑作といわれる映画ですけど、そもそも私は主観的にしか映画を観られないお子ちゃまにつき、ホラーもパニックムービーも怖いから苦手。その上、この映画3時間近くもあって、めちゃ長いのがなんといっても最大の欠点といいたい。見通すのがめちゃくちゃ辛かった。どうしてくれるん、ほんとに。
いやしかし、映画に描かれた優雅な時代性というのが興味深かった。ポールニューマン、いきなりヘリで登場するんですぜ。サンフランシスコの上空を優雅にフライトしていると、お、見えてきました、ピッカピカの高層ビルディング。「え、あれ? おれが設計したビルなんだよね」みたいな。うわー、嫌味やね〜。もちろんそんなセリフは映画にはありませんけど、なんしか長いんだこのオープニングも。ほんま40年前の人らはまったりしてはるわ。
というわけで、優秀な設計士であるところのポールニューマンは、颯爽と自ら設計したビルの屋上に降り立つわけですが、完成したビルを見るのはこの日が初めて。というのも彼は完璧な図面を書き上げた後は建築監理を現場の人間に任せて、自らは砂漠でリゾートライフを送ってたのだそーだ。砂漠でリゾートライフってよく分かんないけど、当時のセレブに流行ってたんですかね。ラスベガスとかのことなんかな、知らんけど。ほんで竣工式にいきなり現れたと思ったら、押し寄せる仕事をかきわけて、いきなりそのビル内のオフィスの奥みたいなところでハニー(フェイ・ダナウェイ)とベッドインっすよ。「電話は回すな」とか言っちゃったりなんかしてさ。できる男は違うね〜。ひゅーひゅー。

しかし実はこのビル、ニューマンさんのパーフェクトな図面を無視して安全施策をないがしろにした欠陥ビルだったんですね。というわけで大火災が起こり、スティーブ・マックイーン扮する精悍な消防隊長率いる消防部隊が消火活動と救助活動に奔走する、というのを、3時間も……。火が回って絶望的な状況に追い込まれたら、ビビリの私なんて見てられず目を細めたり、遠ざかってみたり……。辛すぎたので、ストーリーの主軸をなすこのあたりはまるっと割愛し、感想だけを言うと、「マッチョですな〜」ということ。
主役のお二人はもちろんクールで優秀で行動力あふれるマッチョメーンで、そこが最も美化される。そして、その他の男は保身的な権力者だったり、小ずるい小心者だったり、陽気なオニーサンだったり、人間味あふれる俗物だったり、といろんなバリエーションの登場人物の個性が描かれるんですけど、女はみんな男の付属物であり、男の意思決定に何ら影響を及ぼさないセックスの相手、もしくは「守るべき対象」。みんな似てる。心配し、支え、甘え、愛しているとささやき、恐がり、祈る。まーそんなことは枝葉末節です。よく分かっているけれどそう思わずにいられない私の歪みよう……。とういわけで、すごかったのは分かるけど、長かった、辛かった映画でした。