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うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

南部広美の女神性

いやー、南部広美最高やな〜。
なにがって、もちろんTBSラジオ「ジェーン・スーの相談は踊る」の代行MC・南部広美の回(6月6日)の件ですよ。いやほんと素晴らしい、TEAM花沢。感動した。出てくるエピソードが全部いい人すぎるよ〜。荻上チキに「月曜日に南部さんの顔をみたらホッとする」といわれてタクシーの中で泣いたとか、マッチと結婚するために芸能界をめざした過去があるとか、毎回「相談は踊る」のpodcastをスタバで聞きながらMCパートをシャドーイングしてるとか。私が男だったら結婚したいけど。

ジェーン・スー 相談は踊る

ジェーン・スー 相談は踊る

  • TBS RADIO 954kHz
  • コメディ
  • ¥0

 
ほんで本人からの相談が「うまく笑えません」。そうそう、南部さんって「セッション22」のサイトに出てる写真が、いつも笑顔引きつってるなあと思っていたんだよね。アナウンサーなんていう自意識商売しているのにキメ顔がないなんて、すごく珍しいから結構気になっていたんだけど、なんと昔の彼氏に別れ際「笑顔が好きになれなかったんだよね」と言われたことのトラウマなんだそーだ。なんだその男、まじでサイテーやな!! そして、ジェーン・スー先生の素晴らしい切り返しで「喪が明けた気分」とおっしゃる南部さん。愛おしすぎる…!

かくいう私にも、似てるようで似てない思い出がありましてですね。大学時代、超・超大好きだった彼に「××ちゃんは、顔が歪んでるから、笑うとそれが目立つ。できるだけ笑わない方がいいよ」と言われたことがあるのだ。こうして改めて書いてみるとすげーひどい言いぐさやな。確かに私の顔、やや歪んでるんですよ。ともさかりえ風味といえば分かっていただけるだろうか。右の犬歯がかなり重複度の高い八重歯だということもあり、笑うと右が左よりも引き上げられてよりゆがみが目立つ。確かに。おっしゃる通りだけど、笑わない方がいいってどーよ。どんな人でも笑うと魅力3割増しだよ、普通。ましてやそれが恋人だったら、可愛くて仕方ないのがフツーじゃないのかよ。もちろんその後、私は彼の前で笑わなくなった。それどころかできるだけ口を開けなくなった。

けれど、未婚のプロかつ花沢組の南部さんと私は違う。こじらせ女子のメンタリティを深く内面化しているにも関わらず、その後20代で幸せな結婚をするに至る私には、南部さんにないものがあった。狡猾さだ! 私は、一風変わった、個性的な、才能にあふれるその彼を本当に本当に大好きだったにも関わらず、あまりにも私を大切にしてくれないことに業を煮やして自分から別れた。それも、割とひどいやり方で。恋愛と保身を天秤にかけて保身を取った。このまま一緒だったら病んでしまうと思い、恋愛の純粋性を裏切ったのだ。彼と別れれば笑顔も解禁。他の男には歪んだ笑顔を平気で見せたし、あまつさえコケットリーさえにじませた。鏡の前で口角を上げる練習をできるほどに狡猾な私であった。
東京ラブストーリー」ならリカではなくさとみ。威勢のいいようなことを言って、結局最後はおでんを作る女なんだよな、私って。

「笑顔が好きになれない」男も、「歪んだ顔を見せるな」男も、もちろん間違ってる。それらのセリフはこちらの笑顔の質などに一ミリも関係がない。100%男が持ってる歪んだ自意識の問題。それを自分の自意識で引き受けた南部さん。ピュアネス。

私は、veryよりも『負け犬の遠吠え』に共感し、『女子をこじらせて』に涙し、『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』に首がもげるほどうなずきながら、「負け犬」でも「未婚のプロ」でもない裏切り者。だからこそ南部さんのピュアネスのきらめきがよーく分かる。眩しい。眩しすぎる。大好き。

 

 

負け犬の遠吠え (講談社文庫)

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女子をこじらせて (幻冬舎文庫)

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私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな (一般書)

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