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うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

夏の終わりの憂鬱

自分 雑記

仕事でのあり得ないミスが続き、対人関係でもいやなことが続き、運動不足の体はますます緩み、それなのに仕事はどんどんたまっていき、集中力はちっともないせいでたまった仕事が一向に減らず、ストレスで肌や髪の調子が悪いものだから、ますます外見の醜さに拍車がかかったここ半月。乙女座は12年に一度の幸運期到来、っていうもっぱらの噂なんだけど、どうなっているんでしょうか。形だけでも元気にしてれば元気になるかと思ってテンション上げたり明るく振る舞ってみるも逆効果で、ネガティブ感情がたまりにたまって、歩いているだけで涙が出るような事態になってしまった。昨日、またもや小さなミスをしてしまった打ち合わせの後、台風が近づいている影響の強風のなか、三宮のカフェネスカフェで昼ごはんを食べることにしたのは、最近ブックカフェ化しているその店の、外の様子がよく見える開放的な席に座って本など読みながら一息つけば、事務所に帰る前にうまく気持ちが切り替えられるかも、と思ったからだった。

台風の影響なのか、店内はがらがらだった。窓の外では街路樹が激しく枝を揺らしている。手にしたのは大野更紗さんの『シャバはつらいよ』。全身性自己免疫疾患系の難病を抱える彼女の第一作にしてベストセラー『困ってるひと』はうちにある。読んだとき、これは日本語読める人は全員読んだ方がいい本だと思った。難病によって突然難民化してしまう彼女の体験は、わたしたちの住むこの社会が、いかにマジョリティのことしか考えずに作られているものであり、いったんそこから外れてしまえば、いかに普通に生きることが困難になるかということをリアルに教えてくれる。『シャバはつらいよ』は、前作のラストで果たした退院の後日譚。常に医療管理を必要とする難病を抱えた上での一人暮らし、というとんでもなく困難な日常を、しかしユーモラスに綴ったドキュメントだ。

その明るい筆致とは逆に、書かれている内容は辛いことだらけ。中でもどうしても涙がこらえきれなかったのは、かつてミャンマーのフィールドワーク携わっていた彼女が、「もう、どれだけ楽観的に考えても自分がフィールドワークに戻れる見込みはない」と考え、かつて集めた関連文献を処分するところ。しかし、彼女はそれからすぐに気持ちを切り替え、福祉政策について学ぼうと決意して大学院を受験。見事合格して新たなる研究フィールドを獲得するのだ。本当に敬服する。

素直に、ああ、がんばらなきゃと思った。そして、こんなに励まされるとは思わなかった。相変わらず気分は最悪で、口を開けばネガティブな感情しか出てこないし、SNSリア充な投稿にいいね!押したりすんのも絶対ムリ、っていう痛いモードは続いているけれど、昨日のカフェネスカフェ以降、少なくとも仕事は進んでいる。自信を取り戻すためには、感情を浮上させるためには仕事を着々と片付けるしかない。いくらしんどくなっても途中で全部放り投げるとか、もう選択としてあり得ないのだから。今朝は早起きしてジョギングもした。大野更紗さんのおかげだ。できるだけ毎日走って、毎日着々と作業を前に進めよう。辛いときは大野更紗さんを思い出して暗黒ゾーンを一刻も早く通り抜けたい。

 

 

困ってるひと (ポプラ文庫)

困ってるひと (ポプラ文庫)

 
シャバはつらいよ (一般書)

シャバはつらいよ (一般書)