読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

ユキちゃんにすすめたいブラ

先日感想を書いた漫画「ヒメゴト」。

moving-too-much.hatenablog.com

 

全然主筋に関係ないけど、この漫画はブラウォッチャー(?)的にも見どころが多かった。作中にブラにまつわるエピソードがよく出てくるんだもん。私、仕事で3年ほど下着にガッツリ関わっていたことがあって、四六時中ブラのこと考えてたことがあったんですよね。

ボーイッシュだけど意外に巨乳のユキちゃんが愛用しているのはゆるそうなスポーツブラ。その後、サイズの合わないワイヤー入りブラをつけてみるも、胸に段差ができるわ、締め付けられて苦しいわで大変な目に遭ってしまう。

カイトとミカコがユキにブラを選んであげるショッピングシーンもある。カイトが選ぶのはレースゴテゴテのブラ、ミカコが選ぶのは、シンプルなTシャツブラ系。
一方、女装男子であるカイトが女装時に愛用しているのはブラではなくブラキャミ。その方が胸が自然に見えて服がきれいに着られるんだそうだ。こういうエピソードもリアルですね。

f:id:moving-too-much:20151123151211p:plain



いや~。でもブラ選びってほんとう奥が深くて、難しいのよ。
あたしも本当にいろんなブラ買いまくったけど、ぴったりのブラにはなかなか出会えない。しかもあたしもそれなりに巨乳なので、デザイン優先だと失敗するんですよね。可愛いブラってだいたいDカップぐらいまでしかないし、可愛いデザインで無理矢理大きいサイズにしたブラって本当に着け心地悪いし。

またブラのサイズっていうのが、本当に適当なシロモノで、あんな記号と数字の組み合わせでジャストサイズが選べることなんてまずないのである、本当は。

順を追って説明すると、まず、ブラのサイズの基準となるのは「アンダーバスト」である。胸のふくらみの真下の胸囲。ここが65cmなら65、70cmなら70となります。

そして、アンダーバストとトップバストの差で「カップ」が決まる。その差10cmならAカップ、20cmならEカップでございます。

f:id:moving-too-much:20151126001407j:plain


つまり、アンダーバストが65cmでトップバストが85cmの人なら、ブラのサイズは「E65」。めでたしめでたし。

www.wacoal.jp



……と、ふつうは説明されるわけですが、残念ながら、そうやって選ぶとほとんどの人の胸に、そのブラは合わない。だってバストって立体だもん!!!

バストの高さが同じでも、小ぶりな胸と大ぶりな胸では、その「容量」は全く違う。当たり前の話。でも一般的なブラサイズって、そこをまるっと無視してるんですよね。

そこで、もう一つ「バージス」という概念を加えるとサイズの概念は立体的になります。バージスとは、バストの膨らみを円錐ととらえた場合の下の円周のこと。広い人もいれば、狭い人もいる。
この円周の大きさに、トップとアンダーの差(高さ)を掛け合わせればバストの容量に合った形状のブラが選べる確率が高くなる。

しかし、一般的にはアンダーサイズに合わせてバージスって固定されてるんですよ。アンダーが小さければ自動的にバージスも小さいという想定。同じEカップでもE65とE75じゃ容量が全然違うんだよね。おかしいでしょ、これ。だから高さ的にBカップの人がBカップのブラつけると全然入らないってことがよく起きる。

というわけで、バージスサイズが選べるブラってのも実際に売られてはいます。ワコールのセミオーダー「デューブルベ」とか。

www.wacoal-dubleve.jp


いいと思う。いいと思うんだけど、これで解決! といえるほどフィットするわけでもないんですね、実際は。私も何度も買いましたけど。

円周サイズが選べたところで、バストの個性(離れてる、密着してる、やわらかい、固い)にはやはり対応できないし、胴体の形がこれまた人それぞれで、全体的に曲線的な丸い胴体の人もいれば、ぺたっとした厚みのない薄い体型の人もいる。そこに、平面的な円形ワイヤーがどうしても食い込んだり当たったりする。

というわけで、たまたま市販のブラにぴったりの体型だったという珍しい人を除けば、ほとんどの人が「痛い、苦しい」思いをしてブラつけてんじゃない? と思う次第。

その一つの原因は、日本で売られてるブラって、まず立体的な形状のパッドを仕込んだカップがあり、その下方には乳房を支えるための半円型のワイヤーが仕込まれているのが一般的だということ。こういうブラ、固いんですよ。お椀ですよ。

なぜ固いかというと、あるべき理想的なかたちに胸を矯正しようという思想が背景にあるからなんですね。こういう補正系のブラを選ぶ限り「サイズが合わない」「痛い」「苦しい」から逃げられない。
私も、女ってイヤやなあと思うことの筆頭にこの「胸問題」がある。ブラつけなきゃ自由に跳んだりはねたりできないし、ブラつけたら痛くて苦しい。どーすりゃいいの、と。

胸が小さければノンワイヤーでコットン製の非補正系のブラとか、なんならブラキャミという選択肢もあるけど、胸がでかいと揺れたり垂れたりするのでそういうわけにもいかず、難しい。しかしまあ、ブラをつける目的を、かたちの矯正に置かなければそこから逃れる方法はあるわけです。というわけで、私が試した方向性は2つ。

1)1枚レースのヨーロピアン系

日本のブラに見切りをつけて、「ノンパテッド」で検索したら出てくるインポート系ブラに走ってみる。これはいいよ~。1枚レースで仕立てたうっとりするようなキレイなブラ。その名の通り、カップ部にパッドを仕込んでいないので、やわらかくて、華奢で、クローゼットでも全然場所をとらない。着け心地も羽のように軽くて優雅。この手があったか!という着け心地。
ただし、当然のことながら補正力はないし、乳首も透ける。だから服を着たときのバストラインはシャキーンとはしません。飛んだり跳ねたりもしにくい。残念。レッドカーペットの女優みたいに胸元がっつり開いたドレスには似合いますけどね。いつ着るんだよ、そんなの。とはいえ、ちゃんとした下着専門店でフィッティングしてもらえば、体のクセに合ったぴったりの1枚を選んでもらえるので、1枚2枚買っとくと本当にいい。テンションは上がる。


2)バストを絶対揺らさないスポーツ系

機能をとるならやはりスポブラです。でも、巨乳にいわせりゃ日本のスポブラはクソですよ。サイズもSとかMとかきわめて雑で、Lはデブ用。本気で巨乳を揺らさない覚悟のブラはまるでない。ホックなしのかぶって着るタイプばっかだし。あんな頼りないもんで走れるわけねーだろ。しかも、パッドを横っちょから抜いたり入れたりするあの面倒な仕様は本当に謎。洗濯のたびにパッドが行方不明になるし、ホールド力もない。要るもんなら最初からくっつけといて。
というわけでですね、私が世界で一番信頼しているスポーツブラは、その名も「Shock Absorber」! もうこれしかないっすよ! サイズ展開も豊富だし、バストラインに気を配った商品もあるから、胸を揺らさずスポーツしたいならまじでこれしかない。ただ、日本で正式展開していないので、試着する場所がないのが難。多少の失敗は覚悟してwiggleで何度も買ってみるしかありません。私はマラソンしてるのでレースや練習の時はもちろん、一時は日常生活でも100%これ着けてた時期があった。いつでも走れるというこの爽快感! まあ、でも当たり前だけどデザインの制約は多いし、日本のブラが得意とする寄せ上げ効果はありませんわ。もちろん気分もアガらない、これ100%だと。

www.shockabsorber.co.uk


……と、ここまでグダグダいってきて、今私が一番気に入っているブラは、実は1でも2でもなく、これなのだ。

www.une-nana-cool.com
ワコールのカジュアル下着のライン「ウンナナクール」から発売されている「ファンファンウィーク」。ワイヤーで胸を支えるのではく、弾力のあるウレタンを使った平面的なカップで胸をサイドから押さえて「さらし」的に胸をホールドして形を整える、新しい発想の補正系ノンワイヤーブラなのだ。こ、この発想はなかった!
見た目がぺたっとしてるから頼りなさそうなのに、ちゃんとFカップまでカバーするサイズ展開。着け心地が楽なのにホールド力もえるし、デザインも可愛いし、ほんとしっかり美胸系なんですよ。初めて買ったときに衝撃を受けた、まじで。しかも安い!! 洗濯機で洗っても型崩れしないし、素晴らしすぎ。

だから、あたしならユキちゃんに断然これの4サイズをすすめる! もちろんお揃いのショーツも一緒に!!
ま、左右から胸を押さえてホールドするタイプなので、谷間をつくりたい人にはいいけど、夏場は胸が密着するので暑いです。これは好みの分かれるところかな。でも本当に優秀だと思う、これ。

というわけで、ワコールサゲに始まり、ワコールアゲで終了。
さすが日本のトップメーカーさんは商品構成が幅広いですなあ。

と、なぜか「ヒメゴト」にかこつけてブラを語ってみました。