うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

ウブドの朝 — 9月の旅(1)

この夏は家族で山に登った以外は夏らしいことがあまりできなかったのだけれど、9月に夏の延長戦があった。酷暑を忘れたかのように涼風に包まれ始めた日本を後にしたのは9月5日。

超久々の海外旅行。更新したばかりのピカピカのパスポートを携えて「ほんまに行けるんかな」という、うっすらとした非現実感とともに機上の人になった。行き先はバリ島。ウブドに知人の宿があり、数年前にひょんなことから協同運営者の末席に名を連ねることになり、その縁でお誘いを受けて訪ねることになったのだ。

格安航空エアアジアのクアラルンプール乗り継ぎ便を使い、その便が遅れたりもしたため、バリ・デンパサール空港に到着したのは予定より遅い深夜11時過ぎ。宿が手配してくれたドライバーさんが迎えに来てくれていて、ここから1時間あまりのドライブでウブドに向かう。空港を出ると、もわっとした南国の空気がまといついて、車窓の向こうの夜の中には巨大な彫像や椰子の木やカラフルな看板が浮かんでは消えてゆく。風景も人もものすごく艶っぽい。

たどりついた宿はウブドの中心部から少し山側に上がった田園風景の中にあるコテージ。私と同行者が泊まる棟の前には睡蓮の浮かぶ小さな池があっり、宿前体がやわらかい虫の音に包まれていた。

翌朝、めざめてテラスに出ると、目の前の風景はまさに楽園。ふあー。

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なんだか体がじーんとして、テラスでぼーっとしていると、朝の散歩に出かけるお宿のご主人、久々にお会いする知人にして大先輩がこちらに向かってくるのが見えたのでご挨拶し、簡単な身支度をして、朝食のために食堂に向かう。

 

食堂からは隣の田んぼがよく見える。田んぼでは条件がよければ三期作ぐらいやるみたいで、宿の近くの田んぼは、田植えからしばらく過ぎて青々と若葉が育っていた。

害虫駆除のために飼われているあひるがグワッグワッと鳴きながらあぜ道を並んで歩く風景には笑ってしまった。おじさんの声にみんなで一斉に振り返ったり、思い直したように歩き始めたり。

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この日の朝ごはんはバリコピ(コーヒー)、フルーツサンド、オムレツにフレッシュジュース。フルーツが野菜みたいなさっぱりした素朴な味わいでおいしい。

 

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朝食をゆっくり食べながら、宿の奥さんと今日の予定を相談。私はほとんど何も下調べをせずに来てしまったアホなので、同行者と奥さんが話していることがさっぱり理解できないまま横でうなずくのみ(笑)。でもとにもかくにも旅が始まって、なのにワクワクどきどきというよりはリラックスしていて、来たばかりなのに「また来たいなあ」なんて考えていた。

この朝の気持ちよさは、もう一生忘れたくないなあ。

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