うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

捧げ物のある風景 9月の旅(2)

世界最大のイスラム人口国、インドネシアにあって、ここバリ島は住民の大半がヒンドゥー。土着宗教と融合して「バリ・ヒンドゥー」として独自の形式に発展を遂げているのだという。

まちを歩いてすぐに目につくのが、カラフルなお供え物だ。

地域習俗に詳しくないのでよく分からないのだけど、ウブドには200戸ぐらいの世帯が集まった「村」がたくさんあって、村ごとに「起源の寺院(プラ・プセ)、守護寺院(プラ・デサ)、死者の寺院(プラ・ダレム)」という3つの寺を持っているし、家ごとに祠が建てられているし、とにかくどこもかしこも礼拝施設だらけ。いたるところに神さまがいて、あらゆるところにお供え物が捧げられている。

 

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植物の幹をうすくそいだリボンでつくった器に、花やお米、お菓子などを盛り合わせたその可愛らしいお供えものは、寺や家や路傍の祠、神棚にはもちろん、地面に、階段に、木の洞に……と、ありとあらゆるところに捧げられていて、日に何度も取り替えられる。

食べ物が載っているので、置かれるや否や、猫や鳥が食べに来てすぐに散らばってしまうのだけど、そんなこと誰も気にしない。まあ、猫や鳥だってきっと神さまなのだろう。

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まちを歩けば、繁華街に軒を連ねる店々の入口にもお供えものが置かれていて、色んな場所が美しく花で飾られている。特に神さまをかたどった像に花が飾られている風景が本当に愛らしい。

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車やバイクも花やお札で飾られている。昔の日本のお正月みたい。

しかし、バイクに載せてもすぐ落っこちちゃうのにね。

 

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バイクといえば、こっちはスクーターが市民の足として大活躍していて、2人乗り3人乗りでぶいぶい飛ばす。ノーヘルだし、交通ルールも適当だし、絶対無免許と思われる子どもだって乗ってるのがめずらしくないし、見てるとヒヤヒヤするのだけど、事故は意外に少ないのだそう。神さまに守られているからなのかな?

 

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お供え物に欠かせないマリーゴールドは、田園風景のそこここで育てられていて、その鮮やかな色彩が、のどかな風景の中のピリッとした魅力になっている。

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お供えものの小皿は、おうちで家事や仕事の合間に手作りするものなのだそうだが、市場に行けば大量に販売されていて、早朝の買い出しで手に入れることも多いのだそう。

 

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工夫をこらしたカラフルな捧げ物の数々は、「かみさまを可愛くしてあげよう」「神さまをもてなそう」という意識がそのままかたちになっている気がして、見ても見ても見飽きなかった。