うだうだと考える日記

読んだ本や観た映画、日々の雑事のあれこれ ネタバレはないはず。

RMKのメイクレッスン

美人の友達から「RMKのメイクレッスンがめっちゃいいから行った方がいい」と強く勧められたので、こないだ体験した。これがものすご〜くよかったので、記録もかねてレポしておきたいと思う。

 

RMKでは、ブランドの専属メイクアップアーティストが全国の店舗を巡回しており、予約制で1時間じっくりフルメイクしながらいろんなアイテムを使ってメイクテクニックを丁寧に教えてくれるサービスを実施しているのである。私はここで一度も何も買ったことなかったけど、神戸大丸のカウンターに予約してみた。

 

www.rmkrmk.com

 

予約の電話をかけると「当日はベースからのフルメイクになるので、できるだけ素顔でお越しください」と言われる。すっぴん!

まあわたし、家で1日中チクチク原稿書くことも多いので、しょっちゅう1日中すっぴんで過ごすし、そのまま近所のスーパーやコンビニに行くことに対しては全然抵抗ないんだけど、その日は午後から予定があり、それなりにおしゃれして出かけるつもりだったので、正直、すっぴんで行くのいややなーと思った。しかし、これがなかなかよかったのである。結果的に。

 

当日の朝、いつもより丁寧に洗顔して、髪を整えて好きな服を着て鏡を見たら別に何の違和感もなくて、ちょっと高校生みたいな気分になった。夫に「どう?」と聞いたら「いつもよりいい」と言われたのはどうかと思うけど、顔に何もつけずに7cmヒールを履き、よそゆきの服を着る、というのがこんなに爽快とは知らなかった。

 

実際、実は化粧ってどうしても「顔に汚れを塗りつけている」面があり、化粧で見た目が不潔になってしまうことは少なくない。まぶたに黒いものを塗り、まつげにダマをつけ、眉毛に粉をまぶす。拡大鏡で見れば粉は肌に密着などせずに浮いているし、その粉は時に服まで汚す。

 

肌の調子の悪い時などは、余計に化粧で顔が汚れるような気がする。朝の顔はまだましとして、昼下がりなどにトイレで鏡を見て自分の汚さにぎょっとしてしまうことがある。それなのに「化粧は礼儀」が一般常識化しているのも変な話だが、それでも「すっぴんよりましか……」とメイクをし続ける。それによってきれいになっているかどうかは微妙なものだが、武装としてはまあまあ役に立つからね。

そんなこといいながらも、私はメイクが割と好きな方なのだけど、それでもなかなかメイクで本当にきれいになるのは難しい。世間でもメイクでかえって美しさを減じている人をよく見かけるもんね。

 

メイクレッスンの日にすっぴんの爽快さを知るとは、逆説的でなかなかよい。めっちゃ気分よく、いつもより姿勢よく大股歩きぐらいの勢いで大丸に着いた。

 

カウンターでは「素顔ですか?」と聞かれ「そうです」と答えると「素顔だとマスクしてこられるお客様が多いんですけど、そのままですねー」と言われて、なるほど、化粧の代わりにマスクをするという発想があるのかと驚いた。ご近所でいつもマスクしている人がいるので体が弱いのかと思っていたけど、あれはひょっとして素顔隠しなのかな。もったいない。気持ちいいのに……。

 

カウンターに座ると、めっちゃ美肌でつやつやピカピカの若い男性美容部員が、まず丁寧にスキンケアをしてくれて「肌が柔らかい」と褒められる。確かに私は肌の質感はイマイチだけど柔らかいのは柔らかいかもしれぬ。

 

そしてメイクアップアーティストさんにバトンタッチ。

目鼻立ちのくっきりした男性で、グイグイしたキャラじゃなく、あくまで控えめで穏やかなのが好ましい。

で、感動したのがこの方のハンドタッチです。もう、めちゃくちゃ気持ちいいのですよ。人の肌を触るお仕事をしていると、人の肌を触るのに適した手に進化するのかな? それとも生まれ持った資質なのか。おそらく両方なのだろうけど、見た目より指先の面積がすごく広く感じて、吸い付くようなのにベタベタしておらず、すんごい気持ちいい。

脳の機能を模式化した「ホムンクルス」ってあるじゃないですか。このとき、私の頭にはあれが思い浮かんだ。手を使う仕事をしてるひとは手指を司る脳の部分がすごく発達しているというけれど、この人も絶対にめちゃくちゃ発達しているはずだ。とにかく初めて体感するレベルの繊細な指先のジェントルなタッチ。もうこれだけで来た値打ちあったと思いましたね。

 

RMKではメイクの素肌感を大事にしている、とのことで、均一、均質にファンデを塗ることは基本的にしないそう。気になるところは隠すけど、あとはできるだけ持ち前の肌を個性を生かす。

私はそばかすと小さいシミが結構あって、色がまあまあ黒いので、割とカバー力のあるファンデを使いがちなのだけど「肌が柔らかくて水分も十分だからファンデは少なめ、ポイント使いでいいですよ。その方がフレッシュな感じになります」と言われて、水みたいにゆるいベースと水みたいなリキッドファンデをほーんの少し、ブラシで塗ってくれた。するとあら不思議、そばかすなどは隠れないものの、不思議な若々しさと透明感が出るではないですか。

 

そして一番感動したのが次。取り出したるは、3色のコンシーラーとブラシ2種がセットされたコンシーラーパレット。この中で一番色の濃いやつを小さいブラシに取り、小さいけど一番濃いシミに「ちょん!」と乗せたら一瞬でシミが消え失せたではないか。

「シミは、肌よりも濃いコンシーラーでちょっと押さえるのがコツです。塗りすぎたら余計に目立つので」とのこと。ほえー、知らんかった。で、ベースの仕上がりはすっぴんに見えるほどの素肌っぽさなのに、素顔より全然きれい。

でも、これで終わらない。

私は目の下がちょっとたるんでて、特に左目の下のそれが強くて疲れた感じに見えやすいのだけど、彼は鏡の中の私をじっと見た後「ここがちょっと気になりますね」といったかと思うと、コンシーラーの一番白いやつをブラシにとり、その目の下の、たるみからちょっと離れた場所をサッとなでた。するといつも気になる目元の影がパッと明るくなったではないか!!

他にもあれこれコツを教えてもらったのだけど、キャパオーバーして覚えられんかった。とにかく自分比で3歳ぐらい若返ってうきうき。

 

そのあとは眉やアイメイク。これがまた素晴らしかったのよ。

「まつげはグイッと上げちゃっていいですか」といわれ「もちろん」とうなずくと、ビューラーでほんの軽〜くはさんでもらって目を開けたらもうびっくりするぐらい目がパッチリしてるの。アイメイクなしのビューラーのみですよ。私はもともと弱小まつげで、かつてエクステしたときも、一番本数の少ないコースを選んだのに「つけきれずに余りましたので返金します」と言われるぐらい本数も少ないし、短い。なのに、エクステしたときよりもまつげ長く見えるし! プロってすごい。

で、順番が前後するんですが、と断られた上で、まずマスカラをつけてくれた。濃いネイビー。

「マスカラだけでアイラインみたいな効果が出るので、シャドーをつけるまえにそれを実感してもらおうと思って」とのこと。確かに、ちゃんと上がったまつげにマスカラをきれいに塗ると、アイラインを引いたような雰囲気になる。これだけで十分仕事に行ける。

さらに、ラメの入ったブラウンのシャドーをふわっとまぶたに置くと、さらに目元がぱ〜っと華やかになるんですよ。

シャドーはアイホール全体に薄い色、それから目元に向かって濃い色を面積を小さくしながら重ねていくものかと思っていたけど、彼がいうには、もっと自由に好きな色をミックスしていいと。で、そのあとはラベンダーみたいな淡い色を重ねて可愛いグラデーションが生まれ、まつげの少ない目尻と目頭だけに少しラインを足すだけで、いつもよりずっとナチュラルなのにくっきりした目元になった。

ほかにも眉だとか頬とかを何だかんだとしてくれたのだけど、とにかく肌と目元にはとても感動した。

嬉しくなってローション、シャドー2色、マスカラ、眉マスカラ、コンシーラーを購入。でも、全部合わせてお会計は2万円ぐらい。デパコスとは思えない良心的な価格ではありませんか。カウンセリングシートももらえます。

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ここで習ったメイクは全然顔を汚すものじゃなかった。

「顔」という、誰もが持っているオリジナリティの高い絵に、色や光をプラスして、さらに完成度を高めるアート活動のようだった。

だから終わった後がまためちゃくちゃいい気分で、この日はとても美人な気持ちで過ごすことができた。選んでくれたシャドーの色は、その日の服にもよく合っていて、外は雨だったのだけど、足取りも軽やか。

 

ほんと、メイクがマンネリでいまいちうまくできない人は、絶対に行った方がいい。メイクのアップデートをすると、ちょっと自分が生まれ変わったような気分。プロの力を借りるって、本当に素晴らしいなと思った経験だった。

 

みんな行けばいいよ〜!